MBA留学は受験準備も長期戦ですし、留学中もハードなスケジュールであることが多いです(特にヨーロッパの1年制MBA)。
私にとってMBA受験はただただ孤独な戦いでしたし、留学中に心が折れそうになったことも何度もありました。
そんな無我夢中で過ごしました日々ですが、留学していた1年は私の人生を大きく変えた1年でした。
今回は、MBA留学を振り返って個人的に思うことを2つまとめてみました。
MBA留学生活はなんとかなる
留学が始まったばかりの時期は、英語もわからないし、毎日本当に辛い日々でした。あまりに自分が情けなくて、涙したのも一度や二度ではありません。
ただ、(留学あるあるかもしれませんが)3ヶ月を超えてくると、ハードな環境であっても人間は慣れることができます。
できるというより、適応すると表現した方が正しいかもしれません。
厳しい環境の中で、「何かを捨てる」または「何かをあきらめる」決断をしたりして、少しずつなんとなるようになります。
課題もチームも問題山積みだったりしても、その中でたくさんの判断をしながら、なんとか乗り越えていく経験は自分を大きく成長させてくれます。
特に最初は本当に辛いと思いますが・・・
大丈夫です。なんとかなります!!!
MBAはゴールではない
最近よく思うのは「MBAはゴールではなくスタート」であるということです。
留学当時、本当に辛い日々でしたが、周りにはいつも頼れる友人や教授陣がいました。
チャレンジして失敗しても、やり直す余裕がありました。また、やり直せなくても、人生に直結するほど大きなミスにはなりません。
MBA留学はハードですが、学校という環境によっていろんな意味で守られていたんだなとしみじみ思います。
また能力の優劣はいろいろあっても、みんな「学生」という立場としては平等です。
だからこそ、苦手な部分はみんなで補い合いながら、チームとして成立し、組織としてのあるべき姿を学びます。
一方、卒業後の就職活動や新しい職場は違います。
就職活動をしっかりサポートしてくれるスクールもありますが、最終的にどんな仕事をするかは個人の意思ですし、内定が出るかは個人の能力次第です。
また、新しい職場ではたとえ「MBAホルダー」という肩書きがあったとしても、それだけでとても優遇されるという話はあまり聞きません。肩書きに見合った成果が出せるかは個人の実力にかかっています。
MBAは修士号なので、医師免許や弁護士資格のように取得すれば、人生がイージーモードになるパスポートではありません。
ですが、少なくとも今の時点で私はMBA留学に全く後悔していません。
MBAでの経験を価値のあるものにできるかどうかは、卒業後の個人に大きくかかっているんだろうなと数年経った今、思っています。