MBA留学後の進路は様々です。私の知る限り、MBA留学は社費留学生が圧倒的に多いので、留学後は所属先に戻る人が多いです。
しかし、少数派である私費留学生の進路は本当に人それぞれです。
今回は私の個人的な調べによるMBA留学生の留学後について、個人情報がバレない程度にまとめてみました。
Contents
日本で就職した皆様
Case 1: アメリカMBA→日系企業経営企画
私がMBAを目指すきっかけとなったA先輩。アメリカでMBAを取得後、日系大手の経営企画へ転職。
もともと語学力が高い方だったこともあり、海外支店への出張も多く、たまにヨーロッパにも飛んできます。
Case 2:ヨーロッパMBA→ベンチャー企業へ転職
最近よく聞く進路の一つである、ベンチャー転職をしたBさん。日系大手メーカーからベンチャーの事業開発部へ転職。ヨーロッパMBA経験を生かしての転職でもあり、ヨーロッパの市場開拓を狙った出張にもよく来ています。
Case 3 : ヨーロッパMBA→ファミリービジネスを継承
「いつかは家業を継ぐ」と言っていたCさんですが、MBAでの経験を経て、MBAを卒業後すぐに家業に参画。もともとヨーロッパのパートナーが多いこともあり、在学中からネットワーク構築にかなり力を入れていたのが印象に残っています。
Case 4 : ヨーロッパMBA→外資系/経営企画/コンサル
このケースはよくあるパターンなので、私の周りにも何人もいます。
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前職がコンサルのDさんは「やりがい」を求めて事業会社の経営企画へ転職。給与は下がったそうですが、「実際に事業に関われるのが楽しい」と充実した日々を送っています。
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前職が大手メーカーだったEさんはBig4へ転職。仕事内容もガラッと変わり、給与も大幅アップ。一番MBAらしい進路かもしれません。
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エンジニアだったFさんはIT系外資企業へ転職。英語ができるエンジニアとして無双しています。
Case 5 : ヨーロッパMBA→日系企業事業開発部→欧州駐在中
もともと駐在狙いだったGさんは海外比率の高い日系企業へ転職。英語力と海外経験を武器に、駐在アピールを続けた結果、現在ヨーロッパ某国に駐在中。
海外に残った皆様
Case 6:ヨーロッパMBA→ヨーロッパ大学院
お金に余裕がある人のケースが多いですが、MBAを経て、さらに博士などに進学する人もいます。
MBAで幅広くビジネスを学んだ上で、ファイナンスや教育学、エンジニアなど自分のキャリアに合わせた学位を取りに行く人もいます。
Case 7:ヨーロッパMBA→アジア就職
MBAを経て、海外就職を目指す人は少なくありません。しかし、ヨーロッパは景気やビザの影響もあり、外国人が働くのは難しいのが現状です。
初めはヨーロッパ就職を狙っていたHさんですが、仕事内容や給与面で満足できる仕事が見つからないということで、アジアへ視点を変更。
現在、就職活動真っ最中です。
Case 8:ヨーロッパMBA→ヨーロッパ就職
ヨーロッパ就職の先輩であるIさんは日本の外資系企業で経験を積み、ヨーロッパMBAを経て、ヨーロッパ就職。
海外就職を経て、日本に帰国した皆様
一部の国ではMBA卒業生に卒業後、一定期間滞在できるビザが発給されます。この期間に就職活動や起業などをする人もいますが、その後も長く滞在する人は本当に一部です。
Case 9:ヨーロッパMBA→ヨーロッパ就職
前職が日系大手のマーケ職だったJさんはMBA卒業後もヨーロッパでマーケ職を探して就職活動。一時はフリーランスとしても働いていましたが、就労ビザに切り替えられる会社が見つからずに帰国。
結構よくある話です。
Case 10:ヨーロッパMBA→ヨーロッパ起業
起業思考の強いKさんはMBA時代からビジネスを立ち上げ、卒業後もヨーロッパ起業を目指して活動していました。しかし、海外で1から事業を立ち上げるのはやはりそんなに簡単ではなく、ビザ更新をすることなく帰国となりました。
MBA私費留学生は社費留学に比べて、圧倒的に進路が自由であり、自分の人生を大きく見直すチャンスです。
広すぎる可能性に悩むことも少なくありませんが、自分がどんな人生を歩みたいかをじっくり考えることはとても大切だと思います。