MBA留学は資金源の面で大きく二つに分けられます。
会社から授業料などを負担してもらえる「社費留学」と自己資金で留学する「私費留学」です。
社費留学の方が一見お得に見えますが、どちらにもそれぞれメリット&デメリットがあります。
今回は社費留学と私費留学の違いについてまとめてみました。
Contents
社費留学
社費留学の制度はは主に大企業や外資系企業、官公庁などにあることが多いです。社員教育の一環として留学制度があり、そこに様々な大学院とともにMBAが含まれています。
社費留学のメリット
社費留学生の場合、授業料や各試験の受験費用などある程度負担してもらえるため、経済的ダメージが少なくなります。またこのような職場は先輩や上司にMBAホルダーが多いので、情報が得やすかったり、受験準備に理解があることも多いです。正直、この環境は私費留学生の私から見ると羨ましい限りでした。
社費留学のデメリット
しかしその分、厳しい社内選抜を勝ち抜かなければなりません。またこの時期までに合格しなければならない、このレベル以上の学校に合格しなければいけないというプレッシャーもあります。さらに卒業後は元の会社に戻る必要があるため(会社によります)、自由に転職活動することはできません。
私費留学
社費留学制度もなく、奨学金を準備する余裕がなかった私は私費留学生でした。私費留学生とは自分の資金で留学する留学生のことです。MBA留学の場合、会社を退職して留学する人が多いです。
私費留学のメリット
私費留学生は社費留学生と違って、戻る場所が決められているわけではないので、MBA後の進路を自由に考えることができます。MBAはたくさんのことを学び、経験できる場であるので、留学前と留学後で考え方が変わる人も多くいます。そのときの自分に合った道を選択できることは私費留学生の強みとなります。
私費留学のデメリット
一方、学費、受験準備費用など全てが自己負担となり、さらにMBA中は収入が途絶えるので、ある程度の資金を蓄えている必要があります。(それでも私費留学生の中には、卒業後にほとんど貯金がないという人も少なくありません)
MBA留学生はだいたい30歳前後で社会人経験がある人が多いので、社会人になってから貯めてきた自己資金でMBA留学に投資するという人が多いです。
また、私費留学生はMBAホルダーがあまりいない職場で働く人も多く、自力で情報を集める必要があります。職場に黙って準備していることもあるので、仕事との両立が大変な人も多いです。
社費留学に比べて強制力がなく、準備にお金も時間もかかるので、私費で留学を志す人の中には途中で諦めてしまう人もたくさんいます。私費でMBA留学をするためには、諦めずに努力し続けることが大切です。
MBAは日本で経験できない多くのことを得ることができ、私にとって人生を変える”転機”でした。しかしMBA受験準備から無事就職ができるまでのかなりの出費があり、貯金を崩ししながら生活していた期間も短くありません。
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