無事に仕事が決まって海外移住しようと思っても、実は初期費用が結構必要になります。特に初めは給与もない状態なので、貯金を切り崩す赤字家計になりがちです。
渡航前に、どれくらい初期費用がかかるのかを見積もっておくことは心の平穏につながります。
ここでは海外移住に関わる初期費用についてまとめてみました。
初期費用は出国までに必要なお金と入国後にかかるお金に大きく分けられます。
Contents
出国まで
航空券
海外に行く場合は航空券が必要です。格安航空券もたくさんありますし、早めに予約すると安いので出国日はなるべく早く決めると良いでしょう。
健康保険
ヨーロッパでは日本と違って全員が保険に入る必要がない国もあります。しかし、外国人であることを考慮すると保険は必須です。
日本のように住民票を入れただけ、または会社に所属しているだけで自動的に加入できるわけではないで、個別で加入する必要があります。
健康保険は仕組みが複雑なので、初めは人事などに相談するのが最も良いと思います。
家の退去
海外の家は家具付きのことが多いので、ベッドやソファなどを送る必要はあまりないと思います。
しかし、日本ではこれらの粗大ゴミは回収にお金がかかります。数年で帰国する予定であれば、トランクルームに預けるという方法もあります。(そこもお金がかかりますが)。
住民税の支払い
日本の会社を退職すると、住民税が自動引き落としではなくなり、その納税通知書は退職手続きをしてから数ヶ月後に届きます。
そのため、海外にいるタイミングで納付をしなければなりません。
所得にもよりますが結構な金額を取られるので、日本円を確保しつつ親などの家族に支払いを頼むなどの準備をしておきましょう。
海外引越の準備
単身の人であればスーツケースのみで渡航する人もいますが、多くの人はダンボールを送ったり、引越業者に頼むことがあると思います。
どちらにせよ、海外に何かを送るということはかなりお金がかかるので、持っていく物はしっかり吟味すると良いでしょう。
入国後
無事に入国したあとも何かとお金がかかります。
ビザ申請
就労ビザは現地で申請することが多いです。
申請費用はだいたい数万円ですが、事前に予防注射や戸籍謄本、パスポートの更新など付随する費用も地味にかかります。
仮宿
海外移住をしてくる人の多くは、現地に来てから家を決めると思います。
仮に家が決まるまで1週間だとしても、それまでの間、滞在先を確保しなければなりません。
ホテルやAirB&Bなどの費用は地域差が大きいですが、相場を事前にチェックしておくと慌てなくて良いでしょう。
敷金や仲介手数料
賃貸を借りる場合は、日本と同じく敷金や仲介手数料が発生します。それぞれ3ヶ月くらい取られることも多いので、海外引越の初期費用はかなり大きな出費です。
もちろん不動産業者などを通さずに自分で決めることもできると思いますが、時間がかかる可能性もあります。
初期費用と家が決まらないリスクのバランスはよく考えると良いと思います。
家具など
ヨーロッパでは家具付きの家も多いので、家具付きの家を見つければ家電や家具などを買う必要はありません。
しかし、最低限自分の生活に不自由しない程度には揃えるためにはお金がかかると思います。
どれだけお金をかけるかは人次第ですが、何かとお金はかかるので少なくとも数十万から100万円くらいはかかると考えておくと良いと思います。