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MBA受験:推薦状の位置づけと推薦者の選び方

書類選考においてCVとエッセイは自分で書き上げますが、第三者による推薦状(Reference)を提出書類として課している学校も多くあります。

 

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今回はMBA受験における推薦状の位置づけと推薦者の選び方についてまとめてみました。

推薦状の位置付け

CVやエッセイは仕事上の実績、将来の展望などをアピールする書類です。

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一方、推薦状は応募者の人柄、能力、将来性等を第三者の視点から裏付ける書類となります。

推薦状にはCVやエッセイの中で自分がアピールしたい部分を裏付けるエピソード等を織り込んでもらうと、より信頼性の高い推薦状となるでしょう。

そのためには事前にCVおよびエッセイがある程度完成しており、またその内容を推薦者にも説明して、理解してもらう必要があります。

推薦状の内容がエッセイやCVの記述と合致していないと、一貫性のない応募者だと思われてしまいます。そのため、依頼をする前に自分の志望理由など内容について、推薦者としっかり相談しておきましょう。

推薦者の選び方

社費留学やMBAホルダーが多い職場の場合

社費の場合やMBAホルダーが多い職場では、直近の上司に頼むのがもっとも良いと言われています。

人柄や仕事の実績、さらには候補者の将来性などを推薦することになるので、同期や同僚よりはマネージャーレベルが望ましいです。また推薦状は英語なので、英文を書き慣れている人が良いでしょう。

私費留学生や上司の英語力が心配な場合

しかし、すべての人の職場に理想的な人がいるとは限りません。

英語を使わない職場にいる人は、全く英語を話せない上司という場合もあります。また、私費受験生は職場に黙って受験していることもあり、直接の上司に相談しにくいこともあるかもしれません。

そのようなときはは以下の方法がおすすめです。

  • 日本語で書いてもらって英訳する

推薦状は推薦者に日本語で書いてもらってから、英文に翻訳することもOKです。

自分で翻訳することももちろんできますし、プロに頼むのも良いでしょう。また、自分で書き上げて最終的にサインをもらう人もいるようです。

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  • 前職の上司や他部署の人にお願いする

直属の上司に相談しにくい場合、転職経験のある人は前職の上司、他部署との関わりがある人は他部署の信頼できる人などにお願いすると良いでしょう。

 

良い推薦状を書いてもらうためには、推薦者との良い人間関係が不可欠です。

MBA留学を考え始めた人は、誰に推薦状を書いてもらうか少しずつでも考えておくといいかもしれません。

書類の提出方法

推薦状の提出方法はスクールによって異なります。

エッセイやCVとともに自分で提出する学校もあります。一方、推薦者のメールアドレスに学校からメールが届き、そこに記載されているURLから提出してもらうこともあります。

推薦者に提出をお願いする場合は、推薦者にとっても負担になるので時間に余裕を持ってお願いするようにしましょう。

MBA受験の中で他者が大きく関わる書類は推薦状のみです(エージェント等は除きます)。推薦者との強い信頼関係をアピールできる推薦状を完成させましょう。