MBAは「Master of Business Administration」の省略で日本語では「経営学修士号」と呼ばれています。
MBAはビジネスの修士号であり、公認会計士や弁護士のような資格ではありません。一方、ファイナンスや組織論などビジネスの基礎を体系的に学ぶことができます。
MBAのカリキュラムはスクールによって異なりますが、今回ははだいたいどのスクールでも開講している基本的な授業についてまとめてみました。
Contents
ファイナンス
「Accounting 」や「Finance」などの授業名で開講されているクラスです。
- 会計とは何か
- 財務諸表とは何か
- 財務諸表をどう読み解くか
- 企業分析をどう行うか
基礎的な授業に加えて、実際の企業の財務諸表の分析なども行います。
もともとファイナンスの知識がある人は物足りない授業に感じる一方、計算も多いので初心者はかなり難しいと感じる人が多いです。
戦略
「Marketing」や「Strategy」、「Operation」などの授業名で開講されているクラスです。
- マーケティングとは何か
- データをどう読み解くのか
- どう事業を展開するのか
- 利益をあげるためにはどうするのか
論文を読み込んだり、企業のケースを用いて学ぶことが多いです。
有名な(?)SWOT分析やKSFもこの授業で学びます。
個人課題も多いですが、チームプロジェクトとして一定期間取り組む課題もあります。
組織論
「Organization」や「Management」などの授業名で開講されているクラスです。
- 組織の基本的な構造とは何か
- 組織を成長させるためにはどうするのか
- 人をどう育てるのか
- 良いチームとは何か
組織論はかなり理論的な部分もあり、論文や教科書が中心となります。しかしプロジェクトなどを行う際の基礎となる部分も多いです。
起業
「Entrepreneurship」などの授業名で開講されているクラスです。ビジネスコンペを開催するスクールもあります。
- アイデアをどう形にするか
- 市場調査やターゲット設定などをどうやるのか
- ビジネスモデルをどう創るのか
- ビジネスプランをどう創るのか
最近は起業に力を入れているスクールも多く、長期的なプロジェクトが必須課題になっていたり、ビジネスコンペへの参加を推奨しているスクールも多いです。
多くの知識を総動員して行う課題になるので、ハードですが充実度は高いです。
リーダーシップ
「Leadership」などの授業名で開講されているクラスです。
- 自己分析/自己評価をどう行うのか
- 自分はどんな人間なのか
- どのようなリーダーシップが自分には向いているのか
これらの授業ではソフトスキルに注力しており、自分ととことん向き合うことを求められます。向き合いたくない現実があることもありますが、本当に良い経験になります。
MBAで学ぶビジネスの基礎は様々な場面でも役に立ちます。
一方、知識だけであれば書籍やオンラインで学ぶことは可能です。そのため、すべての人にMBA留学が必要なわけではありません。
しかし何かの形でこれらのビジネス基礎を学んでおくことはとても有意義だと思います。