私はヨーロッパMBA留学→ヨーロッパ就職という道をたどりましたが、どんなパスを辿るのが良いかは本当に人それぞれだと思います。
「海外就職するためにMBA留学は必要なのか/MBA留学をすれば海外就職できるのか」と聞かれると、回答は「・・・微妙」という感じです。
欧州MBA留学とヨーロッパ就職の関係性について、まとめてみました。
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ヨーロッパでMBA留学を経て海外就職をする人は多いのか
個人的な感覚ですが、欧州MBA留学を経て、そのままヨーロッパに就職する人は10%もいないと思います。(アジアMBA→アジア就職であれば、その割合はもう少し上がると思います)
もっとも大きい理由は、ヨーロッパにはMBAホルダーらしい仕事がないからです。
MBA留学をする人は、そもそも日本でとても優秀で高収入の人が多いです。そんな人が機会損失のリスクをとってMBA留学をした場合、マネジメント職で高給な仕事を希望するのは納得出来る話です。
・・・しかし、そんな仕事がヨーロッパにあるかと言われるとかなり少ないです。あっても外国人である日本人(しかもビザなし)にチャンスがあるかというと、さらに少ないです。
結果として、日本での仕事の方が面白いし高収入なので、ヨーロッパ就職をする人は少なくなります。このような理由から、トップスクールを卒業した人ほど日本に帰る傾向が強いと思います。
MBA留学は海外就職にとってメリットになるのか
ヨーロッパ就職を目指してMBA留学をする人もいるかもしれません。残念ながら、「MBA留学がヨーロッパ就職に有利になるのか」と聞かれるとやはり「・・・微妙」と回答します。
しかし、ヨーロッパに滞在しているということは就職活動をする上でメリットになります。
ヨーロッパの就職活動では、ヨーロッパでの経験を重視します。そのため、ヨーロッパの学歴を持ち、ヨーロッパ域内に住んでいるという事実はアドバンテージになります。
ですが、「MBA留学という高い投資に対するリターンが得られるのか」というと、本当に「人それぞれ」なのでなんとも言えません。
海外就職にチャレンジするには
MBA留学も海外就職へのパスではありますが、ヨーロッパでの経験を積むという意味であればインターンでも、MBA以外の留学でもいいかもしれません。
ヨーロッパへの就職を第一目標とするのであれば、今の自分を踏まえて、最も難易度が低いルートで行くのが良いと思います。
- MBA以外の留学を検討してみる
- 日本から転職活動をしてみる
- 語学留学やインターンからスタートする
MBA留学はヨーロッパ就職の可能性を広げる一つの方法ではありますが、必須ではないと思います。
全てを一気に叶えることは色々と難しいと思うので、「自分にとって何が優先事項」で、「なぜそれを叶えたいのか」をしっかり考えることがとても大切だと思います。