海外就職基礎知識

ヨーロッパで働く:日本人の仕事

日本人が日本以外の国で働くにはビザが必須です。そのためビザが下りる仕事を見つけることが最も大切です。

もちろん、海外在住経験が長く言語も堪能な人は、現地の人と同様に転職活動して仕事を見つけることができます。

しかし、今まで欧州で働いた経験のない人がいきなり現地の人と同じ土俵に立つと不利になってしまうことは否めません。

日本人の強みを活かせる仕事について、まとめてみました。

日本人専門職

日本語教師、日本食の料理人、日本人美容師、日本人学校・幼稚園の教師などは、「日本語が話せる」「日本文化を理解している」ことが強みとなり、日本人であることが最大限活かせる職種の一つです。

日本人がたくさん住んでいる街では、日本人向けのサービス(病院、美容院、保育園、塾など)も多く、常に一定の需要があるのでの、スキルがある人は仕事を見つけやすいと思います。

日本語が必要とされる仕事

欧州に進出している日系の会社や、日本に進出をしている欧州企業では、一定の割合で日本語話者を必要としています。

欧州で仕事を探す場合、一番最初の仕事を見つけることが最も難しいと言われています。

日本で社会人経験はあるけど欧州での就業経験がない人にとっては、自分の職歴を活かせる&日本人である強みを生かせるポジションに応募するのが良い方法かもしれません。

エンジニアなどの技術系

プログラミングなどの専門職は語学力や外国人であることより、スキルが重視されるので日本人でも仕事が見つけやすい傾向があります。

もちろんある程度コミュニケーションが取れる言語力は必要ですが、求人が多いのでスキルと経験があれば仕事を見つけることはそこまで難しくありません。

語学系の仕事

翻訳や通訳などの語学系の仕事も日本人・日本語を活かせる仕事ではあります。しかし語学系で正社員(ビザが発給される仕事)はあまりない印象を受けています。

最近はオンラインで仕事が依頼することができるので、欧州にいる日本人にビザを発給して依頼しなくても、日本にいる日本人に仕事を頼むことができるようになったことが一因だと思います。

そのため、現地での仕事はワーホリビザや学生ビザを持っている人が対象となる場合が多く、語学系で就労ビザを取るのは難しいと思います。

フリーランス

語学系の仕事の場合は正社員ではなくフリーランスという選択肢があります。翻訳などの仕事に加えて、ウェブデザイナー・ライターなど、フリーで仕事をできる人は、就労ビザではなくフリーランスビザを取得して欧州で働くことができます。

フリーランスビザを取得するためには現地のクライアントとの契約や今までの収入実績を示す場合があるので、ビザを取得する前にある程度の実績が必要となります。

またこのビザの要件は国や街によって異なりますし、かなり頻繁に変わるので、フリーランスで仕事をしようと考えている人は最新情報をチェックしてください。

欧州で仕事を見つけることは簡単ではありませんが、職種を選べばハードルは少し下がります。外国人である自分の強みは何か、どのような仕事が欧州で必要とされているのか、考えてみることがヨーロッパで働くことへの第一歩となります。