最近は大学在学中に留学をし、その後新卒で海外就職する人も増えてきました。しかし、ヨーロッパの大学院などに社会人留学をする人で、現地就職する人はあまり多くありません。
今回はヨーロッパ留学後に現地就職をする人が少ない理由とその対策をまとめてみました。
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需要が少ない
ヨーロッパにおいて、外国人(さらにいえばEU域外)である「日本人」の需要は多くありません。
どこの国にも一定数の失業者がおり、外国人である日本人より自国民の雇用を優先します。
そのため自国民では見つからないような仕事(日本語が必要な仕事、エンジニアなどの専門職など)でないと就労ビザが下りません。
すでに配偶者ビザなどを持っている人は別ですが、就労ビザをサポートしてまで必要な仕事自体が、とても少ないのです。
しかし、諦めずに探し続ければ仕事を見つけることは不可能ではありません。
諦めずに求人を探し続ける
時間がかかる
日本で転職する場合は3ヶ月で内定が出るということもよくあると思います。
しかし、日本人のヨーロッパ就職はそんな短い期間で決まることはあまりありません。
そもそも求人数が少ない上に、求められるスキルも細かいので、応募できるポジションに出会えるまでにとても時間がかかります。
また欧州では夏休み(7月-9月)とクリスマス休暇(12月-1月)は求人市場がほとんど動かないので、1年間のうち転職活動できるのは実質半年程度です。
私は卒業してから内定をもらうまでに1年近く就職活動をしていました。
あらかじめ、時間がかかると思って就職活動を始めると精神的な負担が軽減されるかもしれません。
時間がかかると想定して就職活動を始める
生活費がかかる
在学中に仕事が決まらない場合は、卒業後に就職活動をすることになります。つまり、その間も生活費が必要となります。
結果が出るわけではない中で、残高だけが減っていくという状態は精神的に結構悲しくなります。
留学というと在学期間だけを考えがちですが、留学後現地就職を考えている人は留学生活+1年分くらいの余剰資金があると金銭面でも精神面でも安心だと思います。
留学生活+1年分くらいの余剰資金を準備しておく
精神面で辛くなる
日本の就職活動もそうですが、お祈りメールがたくさん来るとつらくなります。ヨーロッパではお祈りメールさえこないこともよくあります。
ヨーロッパでの就職活動は日本での転職活動に比べて相手にされないことも本当に多いです。反応が全然こない中、ひたすら地道に就職活動を続けるには強い精神力が必要となります。
卒業後も数ヶ月就職活動を続けていると、欧州の天気の悪い秋冬シーズンとなり、さらに気分が落ち込みます。
クリスマス休暇に天気のいい場所に避難するなど(笑)、適度に息抜きをしましょう。
適度に息抜きをする
このように、応募できる求人が少ない→就職活動に時間がかかる→生活費がかかる→貯金が減る→精神的に辛くなる→就職活動のモチベーションが上がらない、という負のループに陥る人は少なくありません。その結果、ある一定期間を終えて帰国する人が多いのです。
しかし、諦めなければ不可能ではありません。
一人で頑張り続けるとかなり辛いので、周りに相談するなどして、あきらめずに続けることが大切です。