働き方

ヨーロッパの働き方:バカンス編

「ヨーロッパは数週間のバカンスを取る」とか「有給消化率100%」とかたまに記事になっていたりしますよね。

日本の会社にもいろいろあるように、ヨーロッパも会社によって様々なので、すべての会社が当てはまるとは限りません。

ただ、ヨーロッパの人たちの考え方や働き方は日本とは違うところもあるな、とヨーロッパに数年住んで思います。

完全に個人の偏見ですが、ヨーロッパの働き方について考えてみました。

今回はみんなが気になる(?)バカンスについて、まとめてみます。

 

ヨーロッパと長期休暇

ヨーロッパの人はバカンスをとても大事にしています。「バカンスのために日々働いている」と豪語する同僚もいます(笑)

バカンスは日常を離れて思いっきり遊んだり、ゆっくり家族や友人たちと楽しむ時間です。

みんながそれぞれ長期休暇を取るので、長期休暇に嫌悪感を持つ人はおらず、誰もがとても長期休暇を楽しみにしています。

以前1ヶ月休暇を取った同僚の「のんびりしすぎて、会社のログインパスワードを忘れた」という嘘か本当かわからない逸話を聞いたことがあります(笑)

 

バカンスシーズン

ヨーロッパのバカンスシーズンは7-8月です。7月から夏休みに入る学校も多いので、この時期からバカンスシーズン突入し、8月末まで誰かが常に休暇をとっている状態が続きます。

もちろんバカンスシーズンを避けて、別タイミングで長期休暇を取る人もいます。

バカンスの長さは人それぞれですが、少ない人で1週間、長い人だと1ヶ月近く休みます。ちなみに1週間の人は1週間休暇を年に複数とっている人が多いです。

バカンスシーズンは会社も圧倒的に人不足ですし、レストランやパン屋なども1ヶ月近く休むこともよくあります。

ヨーロッパ全体がバカンスシーズンなので、採用活動やビザ関係などの書類は滞ることが多いです。就職活動やビザ申請などを考えている人は注意が必要です。

バカンスシーズンは採用活動やビザ関係の書類は滞る可能性あり

 

ちなみにヨーロッパ旅行のベストシーズンは5・6月と言われています。この時期は気候が良く、日が長いのはもちろんですが、バカンスシーズンに被らないというのも大きいと思います。

7月を過ぎるとヨーロッパ内でも移動する人が増えるため、飛行機チケットが高騰しますし、様々なところでバカンスの影響が出る可能性があります。

楽しみにしていた何かがバカンスでやっていないという事態を避けるためにも、ヨーロッパ旅行はバカンスシーズンを外す方が懸命です。

ヨーロッパ旅行をするなら5-6月がおすすめ

 

バカンスの申請時期

数日間の有給と違って、バカンスは週単位で取る人が多いので、基本的には事前申請をします。チームの人数が著しく減らないように、メンバー同士で事前に調整することもあります。

航空券などのチケットをとって、遠くに出かける人はかなり早い段階で決めることも多いです。

 

休暇中の仕事

有給と違って数週間仕事を放置することは、あまりしません(する場合もあります・笑)。

休暇中にメールを見る・電話に出るということは基本的にしないので、事前にチーム内で仕事を引き継ぎ、本人がいなくてもなんとかなる状況を作り上げておきます。

休暇中にうまく仕事が回る状態にしておくことは管理職の大切な仕事です。

 

行き先

バカンスの行き先は本当に人それぞれですが、夏であればビーチでのんびりする人が多い印象です。休暇明けには、みんなこんがり日焼けしてオフィスに戻ってきます。

秋冬などの寒い時期はアジアなどの暖かい地域に出かける人も多いです。タイやインドネシアなどは人気がありますし、日本に旅行する人もいます。

ヨーロッパの人は本当にバカンスを楽しみにしており、バカンスシーズンの会社の雰囲気は私までわくわくします。

私はまだまだ日本人感覚が抜けてないので、3週間バカンスをとったことはまだありません。

ですが、いつかじっくり現実逃避する予定です(わくわく)