海外で会社員として働く日本人は、大きく駐在員と現地採用に分けられます。
今回は駐在員と現地採用のメリット＆デメリットについてまとめてみました。
Contents
駐在員として働く
駐在員とは日本にある会社に所属した状態で、一定期間、海外の本社や現地法人で働く人のことを指します。
駐在員のメリット
- 経済的負担が少ない
駐在員の一番のメリットは経済的負担が少ないことです。
住宅手当はもちろん、子供の教育費用や日本への一時帰国なども会社負担となります。そのため、経済的に裕福な生活が送れることが多いです。
- 仕事の裁量が大きい
海外本社への駐在はわかりませんが、日本の本社から現地法人への駐在の場合は、海外メンバーを率いる立場に就くことが多いです。また本社より規模の小さい組織になるので、日本ではできない多様な経験ができます。
- 生活水準が上がる（かもしれない）
- 貯金ができる
- 海外メンバーを率いる経験ができる
- 小さい組織でダイナミックな活動ができる
駐在員のデメリット
羨ましいことが多い駐在員ですが、デメリットもあります。
- 日本の決定が最優先
駐在員の最大のデメリットは日本の決定が最優先であることです。
会社からの派遣なので、派遣されるかどうか、どこの国に行くのか、どれくらい行くのかなど自分で決めることはできません。
着任も帰任も突然決まることもあるので、人生設計を考えにくいこともあると思います。
しかし、「会社に在籍しながら海外勤務ができる」という駐在員は、魅力的な選択肢であることに変わりはありません。
現地採用として働く
現地採用とは日本からの派遣ではなく、海外の会社に直接採用されて働く人のことを指します。海外移住をしている人の多くは、現地採用で働いている人が多いです。
現地採用のメリット
- 自分で働く場所・期間を選ぶことができる
現地採用の一番のメリットは勤務先も勤務期間も自由に選べることです。駐在員と違って、働く国も会社もいつまで働くかも、自分で決めることができます。
海外で長く働きたいのであれば、現地採用は良い選択肢となります。
現地採用のデメリット
しかし現地採用はデメリットも多くあります。
- 給与水準が低い
現地採用のデメリットとしては、給与水準が駐在員と比べると低いことが多いことです。給与水準は能力次第で上がる場合もありますが、駐在員と比べて低いことが精神的に辛いようであればおすすめできません。
もちろんしっかり実績を出せば、ポジションを上げたり、他社に転職することで、給与を上げることは可能です。
- リスクが大きい
現地採用はいわゆる普通の会社員なので、会社が潰れてしまったり、リストラされてしまうというリスクはあります。終身雇用がある（かもしれない）日本の会社とは違って、欧州では急に会社からいなくなる人もいます。
欧州は日本に比べて実力主義が強い傾向があるので、自ら努力しない限り安定しているとは言い難い環境かもしれません。
日本で働いている場合でもこのリスクはありますが、「外国人として働く」場合、ビザが急に延長されなくなるなど、日本以上に予期せぬリスクが高いと言えます。
現地採用は駐在員に比べて経済面で劣りますし、リスクもあります。しかし海外の会社で採用されて働く経験は日本では決してできませんし、自分の可能性を大きく広げる一歩となります。
駐在員にも現地採用にもメリットとデメリットがあります。海外転職を考えている人は、自分がどのようにして「海外で働く」ことを実現したいのか、考えてみることをおすすめします。
