ヨーロッパで就職活動しているときに最もチェックすべきところは「Job Description:職務内容」です。
Job Descriptionを読み解くことは、ヨーロッパの就職活動にとって大きなポイントになります。
今回は、Job Descriptionについてまとめてみました。
Contents
Job Descriptionとは
Job Description(省略形はJD)とは日本語でいうと職務内容であり、募集している求人に求められるスキルや仕事内容を詳細に説明した記述になります。
具体的な経歴、経験に加えて、人間性、語学力など求められているスキルが羅列されています。
また、出張の頻度、言語環境、勤務体系なども記載されています。
JDを読み込むことで、どんなチームでどんな仕事をするのかをなんとなく推し量ることができます。
この情報と自分の経験を元に、カバーレターやCVを作りこむことで、募集ポジンションにフィットした応募資料を作成することができます。
職種別採用とは
ヨーロッパでは職種別採用がほとんどで、日本のような総合職というくくりはありません。
営業や経理、人事など専門職あっても、B to Cなのか、法人営業なのか、財務なのか、経理なのか、リクルートなのか人材育成なのかなど細分化されていることがほとんどです。
そのため、今までの経験が本当に重視されます。
新卒であっても、スキル採用なので、実務経験のない学生はひたすらインターンで経験を積むことが一般的です。
そのため、就職活動においても経験やスキルをどれだけアピールできるかが大きな鍵になります。
Job Descriptionと応募のポイント
会社にもよりますが、JDは募集ポジションに対する理想を詰め込んでいることも多いので、一見するとかなり高難易度の仕事に見えることもあります。
ただ、Job Descriptionの全ての項目を満たさなければ書類選考は通過しないのかというと、私の経験上、そんなことはないと思います。
もちろん、満たしていた方が良いですが、1つや2つ該当していないくらいであれば、応募してみる価値はあります。
すべてのスキルを満たしていなくても、応募することはできる
一方、「ビザ保持者のみ」という記載があり、かつあなたが就労ビザを持っていない状況であれば、応募するのは諦めた方が良いかもしれません。
ビザに関しては会社の方針が強く反映されるので、よっぽどのコネか何かがない限り、この方針が覆ることはないと思います。
もちろん不可能ではないとは思いますが、かなり確率は低いので、時間の無駄になる可能性が限りなく高いです。
Job Descriptionと契約書
JDの内容は、内定が出ればそのまま契約書につながることが多いです。
そのため、どうしても譲れないポイントが合わない場合は、応募を諦めるというのも大切な選択です。
例えば、シフト勤務や勤務地、出張の頻度は募集時に決まっていることが多いので、面接時の交渉で覆ることはなかなかありません。
これらの点で合わない場合は、お互いの時間を無駄にしないためにも、応募しない方が賢明です。
また、譲れないポイントではないけれど気になる・・という場合は面接時にしっかり確認しましょう。
ヨーロッパのJob Descriptionや契約書の効力は本当に強く、「JDにないからやらない」といって仕事をやらない同僚も普通にいます。
(この場合、違う業務をふったマネージメント陣にも問題があることが多いですが・苦笑)
日本の会社のように、「とりあえずやっておいて」はほぼ通じないので、JDを読み込んでおかないと後々、自分が損をすることもあり得ます。
応募の時点でしっかりJDを読み込むことで、募集スキルを理解した上で魅力的な応募書類を作成することができ、内定をもらった際の業務内容についての理解を深めることができます。
一つの求人にじっくり向き合うという意味でも、JDの読み込みは本当に大切です。