MBA留学をして現地就職したいと思っている人は少なくないかもしれません。
しかし、MBA留学後に現地就職する人は、実はかなり少ないです。
MBA卒業生の話を聞いていても、MBA留学中のブログを読んでいても、卒業後は日本に帰国する人が圧倒的です。
なぜ日本に帰国するMBA留学生が多いのか、まとめてみました。
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MBAが忙しすぎる
2年制のコースであれば、サークル活動、インターンなどやる人もいるそうですが、欧州の1年間コースは授業が毎日朝から夕方まで詰まっていて、課題も山積みです。
予習復習・チーム課題などをこなすだけで精一杯の日々であることが多いです。アメリカ人ネイティブでさえ「きつい」というスケジュールだと、留学生は本当に勉強に追われる日々になります。
「在学中に就職活動して、卒業とともに就職」というケースは私の周りでは本当にレアです。
もちろん、語学力が秀でている人やスキルが市場の需要とマッチしている人であれば実現可能ではあります。
留学生は基本的に学生ビザで滞在しているので、大学や大学院が終わったらすぐにビザが切れてしまう国もあります。忙しい学校生活が終わって就職活動をしようと思ったら、ビザが切れてしまうということもありえます。
そのため、欧州就職を考えている人は、コース終了後も一定期間、滞在できるビザを発給してくれる国を選ぶとよいでしょう。
コース終了後も一定期間滞在できるビザが発給される国を選ぶ
良い仕事が見つからない
欧州で日本人の就職活動は簡単ではありません。
欧州は欧州内での職歴を重視する傾向があるので、今まで日本でしか働いたことない人は「経験がない」と見られがちです。
その結果、日本での仕事よりもポジションが低くなる(年収が下がる)可能性があります。
そもそも外国人である日本人を雇う必要性が低いので、今までやってきたようなポジションの求人があったとしても、欧州人や現地語が話せる人の方が有利になってしまいます。
MBA留学までしたのに・・・と考えると、良い求人に出会うのはなかなか難しいかもしれません。
しかし年収が減っても気にしない、ポジションが下がっても大丈夫!という人であれば、時間をかければ不可能ではありません。
年収やポジションに固執しない
日本の仕事の方が魅力的
そんな欧州で就職活動をしたあとに、日本の転職サイトやエージェントと連絡を取ってみると、紹介される仕事のレベルが圧倒的に違うので驚きます。
英語が話せるMBAホルダーは日本で一定の需要があるので、MBA留学生が留学前に考えていたような仕事のオファーだったり、年収が大幅にアップするようなオファーもあります。
そのため、MBAホルダーはここで就職活動を欧州から日本(母国)にスイッチする人が多いのです。これは日本人に限らず、他の国から来た留学生も同様です。日本人より圧倒的に語学力の高い留学生でさえも、就職活動に苦戦して母国に帰った人もたくさんいます。
年収やポジションアップを目指すならば日本で探す方が可能性高
MBA留学をして現地就職を志す人はたくさんいると思いますが、実現する人は本当に少ないと思います。
MBA留学をどう捉えるかは人それぞれ。この絶好の機会をどのように使うかは留学前から考えておくと良いかもしれません。