海外で会社員として働いている人は駐在員か現地採用が多いと思います。アジア地域では現地採用も多いと思いますが、欧州で現地採用として働いている人はまだまだ少数派です。
今回は現地採用について個人的な見解をまとめてみました。
Contents
現地採用のメリット
誰でもチャレンジできる
駐在制度がある会社は限られており、海外で働きたいすべての人の会社に駐在制度があるとは限りません。
しかし、現地採用はいわゆる普通の転職活動になるので、自分から積極的に動けば誰にとっても不可能ではありません。
好きな地域で働くことができる
駐在員の場合、駐在場所も駐在期間も会社によって決められてしまいます。そのため、ある程度希望は出せるかもしれませんが、希望通りの地域に駐在できるとは限りません。
しかし、現地採用では自分である程度地域を絞って転職活動をすることが可能です。
残念ながら欧州で仕事を見つけることは簡単ではないので、「この国のこの街で働きたい」というのは難しいかもしれませんが、「ヨーロッパ」というエリアで考えれば不可能でありません。
キャリアを自分で考えることができる
駐在員の場合、最終決定権は会社にあります。そのため、着任も帰任も会社次第です。
しかし、現地採用を志すのであれば、自分でキャリアを切り開くことができます。残念ながら、欧州で仕事を見つけることは簡単ではないので、最初から自分の希望通りの職種につくことは難しいかもしれません。ですが、一度欧州でキャリアを築くことができれば、実績を積んでキャリアアップしていくことは可能です。
欧州で長く働いていきたいのであれば、現地採用は良い選択肢となります。
- 誰でもチャレンジできる
- 好きな地域で働くことができる
- キャリアを自分で考えることができる
現地採用のデメリット
現地採用は人生を変える可能性を秘めていますが、もちろんデメリットもあります。
給与水準が低い
給与水準は会社によりますが、日本での仕事や駐在に比べると現地採用は給与水準が劣ることが多いです。たとえ、日本と同様の仕事内容であったとしても、駐在員でもない外国人である現地採用の給与水準は高くありません。
そのため、初めて欧州で就職するような人はたとえ、日本でのキャリアがある程度あったとしても低めの水準を提示されることもあります。
給料ダウンや駐在員と比べて給与が低いことが精神的に辛いようであれば、現地採用はおすすめできません。
もちろん、しっかり実績を出せば、ポジションを上げたり、他社に転職することで、給与を上げることは可能です。
また、エンジニアなどの高いスキルを持つ職種であれば日本より高待遇の場合もあるかもしれません。
リスクがある
現地採用はいわゆる”普通の会社員”なので会社が潰れてしまったり、レイオフされてしまうというリスクはあります。終身雇用がまだ少し残っている(かもしれない)日本の会社とは違って、欧州では急に会社からいなくなる人もいます。
欧州は日本に比べて実力主義が強い傾向があるので、自ら努力しない限り安定しているとは言い難い環境かもしれません。
- 給与水準が低い
- リスクがある
現地採用は駐在員に比べて経済面で劣りますし、リスクもあります。しかし現地で採用されて働く経験は日本では決してできませんし、自分の可能性を大きく広げる一歩となります。
海外で働いてみたいと考えている人は”現地採用”という選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。