「ヨーロッパは数週間のバカンスを取る」とか「有給消化率100%」とかたまに記事になっていたりしますよね。
日本の会社にもいろいろあるようにヨーロッパも会社によって様々なので、すべての会社が当てはまるとは限りません。
ただ、ヨーロッパの人たちの考え方や働き方は日本とは違うところもあるな、とヨーロッパに数年住んで思います。
完全に個人の偏見ですが、ヨーロッパの働き方について考えてみました。
今回はみんなが気になる(?)残業について、まとめてみます。
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残業に対する概念
日本では仕事が終わらなければ、残業して終わらせようとする人もいると思います。
一方、ヨーロッパでは決まった時間働いたら、帰ります。
もう一度言っておきます。本当に帰ります。
たとえ明日締め切りの仕事があっても、なんなら今日中の締め切りの仕事があっても、帰ります。
その結果、残業する人はほとんどいません。
ヨーロッパに来たばかりの頃、私はこの考え方にかなり衝撃を受けました。しかしこのように働くことで、仕事後の時間をしっかり取ることができます。
このようにして、平日に仕事以外の時間がしっかり確保されることは、自分の生活を考える上でとても大切だと思います。
管理職の役割
基本的に残業をしない人が多いので、決まったスケジュールで終わらないこともよくあります(苦笑)
この場合、通常の時間内で終わらないような仕事を割り振った上司の責任が問われます。
みんなしっかり有給も消化するので、タスク管理やスケジュール調整は上司の大切な仕事です。
日本のように「お願いすれば(残業してでも)なんとか終わらせてくれるだろう」という考えは通用しません。
残業してしまったら
とはいえ、どうしてもやらなければならないときもあります。そんなときは、さすがに残業してでも終わらせる人もいます。
しかし、溜まった残業をそのままにすることはなく、会社が買い取ったり、有給休暇として使ったりします。
日本のように有給や残業がただただ積み重ねられて、いつの間にかなくなるということはありません。
日本以上に、みんなしっかり自分の労働時間をチェックしています。
このようにヨーロッパの働き方の根幹に「残業はしない」という考えがあります。
それゆえ、なんとなくダラダラ働く人はあまりいません。そもそもオフィスに長くいるだけで目立ってしまいます。
自分のキャパシティ・時間・やることをしっかり把握して、仕事に取り組んでいます。
「残業しない」という考えがあるがゆえに、限られた時間内に効率的に働こうと考える人が多いのかもしれないな、と最近思っています。