世界中にたくさんあるスクールの中から受験先を選ぶ基準は人それぞれです。
しかし、留学後に「こんなはずじゃなかった」という事態を少しでも減らすために、受験前にできるだけ多くの情報を集めておきましょう。
今回は、私がスクールを選ぶ際に考慮していたポイントについてまとめてみました。
Contents
立地条件
MBAは忙しいカリキュラムであることが多いので、立地条件を気にしない人もいるかもしれません。
しかし都市部にあるのか、郊外にあるのかによって学校や生徒の雰囲気は異なります。また家賃や生活費などのコストも立地条件によって大きく変わります。
都市部
ロンドンなど大きな街の中心部にある学校の場合は、映画館やレストランなど娯楽施設や出かける場所が多く、イベントなどよく開催されるので、社交性がある人にとってはとても楽しい時間を過ごすことができます。
一方で、大きすぎる街特有の混雑さ、治安、家賃及び生活費の高さなどは懸念事項となります。
郊外
のんびりした雰囲気の場所で、勉強に打ち込みたい人は大都市ではない場所にあるスクールのほうが合っていると思います。
娯楽施設などは少ないかもしれませんが、欧州ではどの街にもカフェなどはあり、そこでの時間を楽しむことができる人であれば、郊外での留学生活であっても大きな問題にはならないかもしれません。
クラスサイズ
クラスサイズはスクールによってかなり異なります。有名スクールであれば一学年数百人ということもありますし、全員で50人ほどというスクールもあります。
大規模校
一学年数百人規模になると同じチームに在籍したり、同じ授業を選択するなどの共通項がない人とは知り合うこと自体難しいかもしれません。
ただ、生徒数が多いということはその分卒業生も多いので、卒業生ネットワークはかなり大きくなります。
少人数校
欧州ではクラス人数が50人程度というスクールは少なくありません。人数が少ないので、ほぼ全員と何かしらの接点が生まれますし、クラス内での結束も強くなります。
学生数が少ないので、MBA卒業生ネットワークはそこまで大きくありませんが、小規模校は大学に併設されていることも多いので、大学本体のネットワークを活用することができます。
単体ビジネススクール or 大学併設
ビジネススクールとして独立しているか、大学の一部としてMBAスクールがあるかによってもスクールの雰囲気は大きく異なります。
単体ビジネススクール
INSEADやIMDなどは単独のビジネススクールであり、学部はありません。すべてのスクール設備はMBA学生のためのものであり、学校機能のすべてがMBAに集中しています。
大学併設
CambridgeやManchesterなどのMBAスクールは母体が大学であり、MBAプログラムは修士課程の一部となります。MBA専用の独立した建物があるスクールもあれば、他の修士課程と一緒に講義室を使っているスクールもあります。
キャンパス内では他学部の授業も開講されているので、興味があれば受けてみることもできるかもしれません。サークル活動を通じてコミュニティの輪を広げることも可能です。
座学重視 or プロジェクトベース
ケーススタディなどを含めた座学を重視するスクールもあれば、チームのプロジェクトに重きを置いているスクールもあります。
カリキュラムを見ればだいたいのスクールの姿勢は読み取ることができますし、卒業生や在校生に聞いてみるのも良いでしょう。
スクールの雰囲気
言語化しにくい部分ではありますが、在校生や卒業生、面接官、キャンパスビジットなどで自分との相性を確かめることはとても大切です。
「なんとなく」こっちのほうが合っていると感じた場合はその直感を信じると良いと思います。
MBA受験は準備も大変ですし、数校受験するだけでも大変という人も少なくありません。そのため、数ある中から受験先を選び、さらに自分の中で優先順位もつけなければなりません。
どのような選定基準で受験先を選ぶか、ある程度自分の中で整理しておくことをおすすめします。