MBA

スクール選び:アメリカMBAとヨーロッパMBAの違い

日本だけでも大学、大学院はたくさんあるに、世界に視野を広げるとその候補はさらに増えます。ざっくりですが、地域によるMBA留学の特徴をまとめてみました。

私が欧州MBAホルダーなので情報は偏っています。 

Contents

アメリカMBA

MBAといえばアメリカという人も少なくないかもしれません。

アメリカMBAのメリット

いくつかあるMBAの世界ランキングの上位はほとんどアメリカのスクールが占めていますし、ハーバードやスタンフォードなどの名門校の卒業生ネットワークは計り知れません。

多くのスクールが2年間のコースを提供しており、授業スケジュールに余裕があるため、インターンや課外活動のチャンスがあることも特徴です。

アメリカMBAのデメリット

その反面、難易度も高く、有名スクールではTOEFLおよびGMATでの高得点が求められます。

また、2年分の学費は安くはないため、私費留学生は十分な資金が必要となります。そのため、アメリカに留学する人は社費留学生が多い印象を受けています。

欧州MBA

アメリカほどではありませんが、欧州にもロンドンビジネススクール(LBS)、IMD、IESEなど有名なMBAがたくさんあります。

欧州MBAのメリット

コースが1年から1年半のものが多く、必要な資金やキャリアが中断される期間が少なくなります。

また、欧州はアメリカのスクールに比べて、学生の多様性を重視しているスクールが多く、国籍やバックグラウンドなど多種多様な環境での留学を求める人にはおすすめです。

欧州MBAが向いている人の5つの特徴 世界には本当にたくさんのスクールがあります。 地域や学校には向き不向きはあるので一概には言えませんが、欧州MBAを楽しめる人の特徴...

欧州MBAのデメリット

しかしコースが短い分、カリキュラムはかなりハードに組まれていることが多く、準備やグループワークに追われる日々になります。

アメリカ人などの英語ネイティブでもきついというほどの課題量やスケジュールなので、英語にハンデのある日本人留学生にとってはさらにハードになります。

毎日夜遅くまで図書館に篭って勉強という人も少なくありません。そのため、課外活動や就職活動をする時間がほとんどなく、就職活動はコースが終わってからという人が多いです。

番外編1:アジアMBA

近年シンガポールや香港などアジアのビジネススクールの人気は急上昇中です。欧州屈指のMBAスクールINSEADもシンガポールに拠点を置いています。

これからますます発展していくアジア圏でネットワークを広げることはビジネスパーソンとしての強みとなります。

学費も欧米に比べてそこまで高くないので、費用対効果の高い留学先と言えます。

番外編2:日本MBA

MBAを取ることを目的にするのであれば、日本のMBAスクールにパートタイムで通う方法もあります。

仕事をしながら通うことになるので、費用を低く抑えることができます。また授業で学んだことをすぐに実践できる場があることも利点となります。一方、日本での生活になるので、たとえクラスが英語で開講されていたとしても語学力等の向上は留学に比べると高くないかもしれません。

MBA留学は勉強することが多いため、大学に籠もりがちな人も多く、どこの国でもあまり変わらないという人もいるかもしれません。

しかし自分が生活する国、もしかしたらもっと長く滞在するかもしれない場所ですし、人によっては文化が合わないという可能性も大いにあります。

国によってMBAの位置付けやクラス雰囲気は異なりますし、同じ国の中でも学校によって異なります。MBA留学は時間とお金をかけた大きな投資となるので、自分との相性をしっかり見極めることがとても大切です。